佐久キリスト集会

主を証する〜ラハブから学ぶ〜

2022年1月9日のメッセージの概要です。メッセンジャーは成田敞未さんです。

ラハブの物語

黒人霊歌、「ジェリコ」を知っていますか?

イエスキリストを信じていた黒人奴隷たちが、旧約聖書の『ヨシュア』という人の歴史を思いながら歌った歌です。

ヨシュアは3500年ほど前の人物ですが、聖書は時代を超えて現代の私たちに語りかけてくるものがある、ということです。彼は、イスラエルの民を約束の地カナンへ導くために、神様から選ばれた指導者でした。

カナンの地にあるエリコという町を攻略するために、まずは偵察をする必要がありました。そこで2りのイスラエル人男性が選ばれました。

聖書に次のような記述があります。

ヌンの子ヨシュアは、シティムから、ひそかに二人の者を偵察として遣わしていった。「さあ、あの地とエリコを見てきなさい。」彼らは行って、ラハブという名の遊女の家に入り、そこに泊まった。

ある人がエリコの王に、「イスラエル人の数名の男たちが今夜、この地を探ろうとして入ってきました」と告げた。それで、エリコの王はラハブのところに人を遣わして言った。「お前のところに来て、お前の家に入った者たちを出せ。その者たちは、この地の全てを探ろうとしてやって来たのだから。」

ところが、彼女はその二人をかくまって言った。「そうです。その人たちは私のところに来ました。でも、どこから来たのか、私は知りません。暗くなって門が閉じられること、その人たちは出ていきました。どこへ行ったのか、私は知りません。急いで彼らを追ってごらんなさい。追いつけるかもしれません。」

彼女は二人を屋上へ上がらせ、屋上に積んであった亜麻の茎の中に覆い隠していた。

旧約聖書:ヨシュア記2 : 1~6

ラハブはなぜ敵の国のスパイを受け入れて匿ったのでしょうか?それは、聖書の神に対して信仰を持っていたからだと、聖書に書いてあります。

(ラハブは)彼ら(二人のスパイ)に言った。「主がこの地をあなた方に与えておられること、私たちがあなた方に対する恐怖に襲われていること、そして、この地の住民が皆、あなた方のために震え慄いていることを、私はよく知っています。あなた方がエジプトから出て来たとき、主があなた方のために葦の海の水を涸らされたこと、そして、あなた方が、ヨルダン側の向こうにいたアモリ人の二人の王シホンとオグにしたこと、二人を聖絶したことを私たちは聞いたからです。私たちは、それを聞いたとき心が萎えて、あなた方のために、誰もが気力を失ってしまいました。あなた方の神、主は、上は天において、下は地において、神であられるからです。今、主にかけて私に誓ってください。私はあなた方に誠意を尽くしたのですから、あなた方もまた、私の父の家に誠意を尽くし、私に確かな印を与え、私の父、母、兄弟、姉妹、また、これに属するものを全て生かして、私たちの命を死から救い出す、と誓ってください。」

旧約聖書:ヨシュア記2 : 9~13

二人のスパイは、ラハブにある条件でラハブとその家族を救うと約束しました。それは彼女の家の窓に真っ赤な紐を結びつけ、その家に全家族をかくまう、ということでした。

彼女は「お言葉通りにしましょう」と言い、二人を送り出した。彼らは去り、彼女は窓に赤い紐を結んだ。

旧約聖書:ヨシュア記2 :

なぜ窓だったのでしょうか?誰もが見えるところでないと、イスラエルがエリコの町を攻略するときに一緒に滅ぼされてしまうからです。

キリストを証する

聖書は、旧約聖書も新約聖書も、どの部分を切り取ってもキリストについて考えることができます。ラハブが自分と家族の命を守るために、窓に真っ赤な紐を結びつけたように、私たちもキリストに結びついていなければなりません。

キリストは私たちに命を与えるために、十字架で身代わりとなって死に、3日後によみがえられました。私たちはこのイエスキリストを信じる信仰によって救われます。

そして、キリストを信じたのなら、キリストを誰にでも証しましょう。ラハブが誰もが見える窓に真っ赤な紐を結びつけたように。

ラハブはイエスキリストの系図に載っています。ラハブはその後イスラエル人のサルマという人と結婚し、その子孫からダビデが生まれ、ダビデの子孫からイエス・キリストが誕生したのです。
異邦人で遊女という立場でありながらも、神に対する信仰を持てば、神はこのような素晴らしいものを与えてくださるのです。